毎年クリスマス時期になるとフルーツポマンダーを作ります。台所にあるもので簡単にクリスマスのお飾りが出来るのでぜひやってみてください。ちくちく作業で心が落ち着き、柑橘の香りで癒されます。シークヮーサーなどの小ぶりな柑橘は失敗がありません。オレンジのように大きなものは均等に乾燥させることが難しいですが、成功した暁にはクリスマス感が増します。
①小ぶりな柑橘に目打ちで穴を開け、そこにクローブを差し込みます。乾燥して縮む分を計算しながら刺しましょう。大きな柑橘はセロテープを貼ってリボンを巻くスペースを確保してから、穴を開けてください。
②ジンジャーやカルダモンなどの粉末を定着剤としてふりかけ、風通しの良い所で乾燥させます。柑橘とクローブの抗菌、防腐作用で、カビが発生しづらくなります。
③乾燥したら、お料理に使うためのスパイス類(ローレル、シナモンスティック、唐辛子、八角など)や、お散歩途中に拾った松ぼっくりなどと合わせて飾ります。
④大きな柑橘はセロテープを剥がして、そこにリボンを結びます。
⑤香りが薄れてきたら精油を垂らしてお楽しみください。
中世のヨーロッパでは医師や聖職者がこのポマンダーを首から下げてペストと闘ったそうです。抗生物質もワクチンもなかった時代、植物の抗菌、免疫賦活作用が人々を病気から守っていたんですね。